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2023-08-09
しつけのこと
犬のしつけ・トレーニングの質が変わる!愛犬に合ったご褒美の選び方🍬

犬のしつけ・トレーニングに「ご褒美」は不可欠です☆

「効果のあるご褒美」を正しく使うことで、犬のしつけ・トレーニングの質ははっきりと変わります☆

ご褒美=おやつ だと思っている方は多いかもしれませんが、これは間違いです。
ご褒美はおやつだけではありませんし、おやつがご褒美にならないこともあります。

 

~目次~

~ご褒美とは~

まず、犬のトレーニングで使うご褒美とは何でしょうか?
答えは、犬にとって「良いイメージ」のもの・ことは全てご褒美になります☆

例えば、犬を叱ったつもりでも、犬が「かまってもらえた!」とか「飼い主さんが大声ではしゃいでいる!楽しそう!」など良いイメージを持てば、「叱る」ことがご褒美になります。
なので、吠えるのを叱っていたら、さらに吠えるようになった場合、叱ることがご褒美になっている可能性もあります…

逆に、ご褒美のつもりで、犬の頭をなでようとしたら、避けられた…という場合は、ご褒美にはなりません。
なので、この場合、オスワリを教えるときに、できたら「頭をなでる」のを繰り返していても、いつまでたっても覚えてくれません。

これはご褒美になりません…😞

そして、褒める=ご褒美 というのも間違っています。
褒めたつもりでも、褒められたことに対して、犬が「良いイメージ」を持たなければ、ご褒美ではありません。
よく、どんな犬に対しても「テンションをあげて褒めましょう!」と教える人がいますが、犬によっては引いてしまいます…
「褒めたら犬が引いた」のなら、ご褒美ではありません。


 ~効果の無いおやつをご褒美として使うと~

おやつでも、好きなおやつか、そうでないかによって、しつけ・トレーニングが上手くいったり、そうでなかったりします。
効果の無いおやつを、食べるからといってダラダラと使っていても、ただ愛犬を太らせるだけで、大したトレーニング効果が無い、となってしまいます😟
太るのは、健康に悪いだけではありません。
トレーニングの質が低下しますし、ストレスが溜まりやすくなることによって、吠えや噛みなど、様々な問題行動が起きやすくなってしまいます!

ただ、食べ物を使った犬のトレーニング中は、太り気味になることもあります。
ですが「効果のあるおやつ」を正しく使えば、最終的には、おやつをほとんど無しにすることができるので、太っても一時的で済む可能性が高くなります☆
過度に太ってしまう場合は、ごはんやおやつの与え方を見直す必要があるかもしれません。
愛犬の理想の体型についてはBCS(ボディ・コンディション・スコア)をチェックしてみましょう☆


~ご褒美になっているかどうかの見極め方~

ご褒美になっているかどうか見極めるのは簡単です☆
例えば、おやつなら、まずおやつを犬に与えます。その後、もっと欲しそうに見上げたり、近寄ってくるなら、ご褒美として効果アリです☆
逆に、食べない時は、もちろん効果ナシです…
食べてすぐどこかへ行ってしまったり、別のことに意識がすぐにそれてしまうなら、ご褒美としての効果はイマイチ…です(~_~)

おやつ以外でも、頭をなでた後に、「もっと撫でて~」という感じなら、ご褒美になりますし、避けるなら逆効果になります。

なかには、何を与えてもあまり反応が良くないコもいます(^-^;
そういったコは、最適なご褒美がなかなか見つからないので、色々と試してみるしかありません。
効果の薄いご褒美を使うことになるので、トレーニングに時間がかかりがちです。根気よく付き合うしかありません☆彡

効果のあるご褒美を使えば、苦手なこともすんなり受け入れてくれるかもしれません☆ この写真では、おやつを食べさせながら、ブラッシングしています。おやつに集中していて、ブラシが気にならないようです☆


~犬のご褒美に対する価値観によってご褒美を使い分けよう~

ドッグフードが好きならドッグフードもご褒美になります。
ただ、どんなしつけ・トレーニングでもご褒美効果があるかというと…

「いつも食べているドッグフード」と「めったにもらえないおいしいお肉のおやつ」のどちらがしつけ・トレーニングの質が高くなると思いますか?
「めったにもらえないおいしいお肉のおやつ」だと思います☆

だから、いつでも「おいしいおやつ」をあげれば良い!ということでもありません☆
「おいしいおやつ」をいつも使えば、「いつももらえるおやつ」ということで、犬にとって、そのおやつの価値が下がってしまいます😟

なので、ご褒美は複数用意して、ご褒美の使い分けをするのがおすすめです☆

☆ご褒美の価値観について人間目線で考えてみましょう☆
例えば、A「その場で座れば100円あげますよ。」、B「その場で座れば1万円あげますよ。」と言われたらどうしますか?

多くの人がAとBどちらの場合でも座るのではないでしょうか?

では、C「氷の上に座れば100円あげますよ。」とD「氷の上に座れば1万円あげますよ。」と言われたらどうしますか?
「氷の上」というちょっとだけ不快な条件がつきました。

  • Cの場合だと、「100円しかもらえないのに氷の上に座って冷たい思いをしないといけない。」とネガティブに考える人がいそうです。
  • Dの場合だと、「少し冷たくなるだけで、1万円もらえる!」とポジティブに考える人が多そうです。

ご褒美に対するその人の価値観によって、座るか座らないかが変わりそうですね。

ということで、犬の話に戻ります。
「いつも食べているドッグフード」は、上の例だと、「100円」、「めったにもらえないおいしいお肉のおやつ」は「1万円」と考えてみてください☆

「オスワリ」が得意、「ハウス」が苦手なコなら…
「オスワリ」は、100円でも言うことを聞いてくれるかもしれません。
「ハウス」は、100円では聞かなくても1万円だと聞いてくれるかもしれません。「ハウス」に「とても嫌なイメージがある」のなら、そのコにとって、もっと価値あるご褒美でないと聞いてくれない可能性もあります。

というように、犬の様子を見ながら、そのコにとって難易度の高いことに対しては「価値の高いご褒美」を使おう、とか、すでに覚えているなど、すんなり聞いてくれそうなことには「価値の低いご褒美」を使おう、と考えてご褒美を使い分けます。

このコは、ハーネスの着脱が苦手で、噛みが出てしまうのですが、着脱しやすいハーネス+大好きなご褒美を与えると、スムーズに着けさせてくれました☆

と、長々と書いてしまいましたが、「ご褒美」はとても奥深いです。
今回の記事だけでは、説明しきれていないと思います。
ご褒美を上手く使いこなせるようになれば、「今までは何だったんだ!」というぐらい変化を感じることもあります☆

犬のしつけ教室でしつけ・トレーニングのやり方だけ教わっても、愛犬に合ったご褒美が無ければなかなか上手くいきません☆
まずは、ご褒美選びから♪